がねは、さつまいもを使ったかき揚げのような鹿児島の郷土料理です。
基本は、細く切ったさつまいもと小麦粉、卵を使った衣を混ぜて、油で揚げて作りますが、砂糖などを入れて、甘くするのが特徴です。
日頃から、夕食などのおかずとして食べられています。
家庭料理ですので、作り方は家庭よってさまざまです。小麦粉に米粉を入れたり、白砂糖ではなく、ザラメを使ったり、具材として、さつまいも以外に、ニラ、ニンジン、玉ねぎなどを入れる家庭もあります。硬さも、ふわふわしたものもあれば、硬めのものもあります。色も、砂糖が入っているので、茶色く色が付いているものが多いですが、色が付かない程度に揚げてあるものもあります。家庭で受け継がれているものもあれば、親戚、近所などのおいしいがねを参考に改良するなどして、各家庭違ったがねを作っています。
「がね」という呼び方ですが、これは、海や川に住む甲殻類のカニが元になったと言われています。天ぷらからさつまいもが飛び出ている感じがカニに似ていることから、鹿児島の言葉でカニを表す「ガニ」「ガネ」から、「ガネ」と呼ばれるようになったと言われています。