毎年8月16日、霧島市国分広瀬の干拓潮遊地で、ハンギリ (ハンギィ) と呼ばれる桶(おけ)を使った船に乗って、投網(とあみ)で魚を取る伝統行事「はんぎり出し」が行われます。
他の地域のはんぎり出しと区別して「小村新田のハンギリ出し」と呼ばれることもあり、霧島市の無形民俗文化財に指定されています。
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2024年の開催日
2024年8月16日(金) 10:00~正午
※ 毎年8月16日です。
開催時間
はんぎり出しは、10:00に始まります。
10:00に一斉に投網が開始され、魚がある程度取れると、駐車場近くの石碑の辺りに戻ってきて、魚を陸に上げ、漁は船ごとに終わっていきます。
投網で魚を取る様子を見たい方は、10:00前には着いて、待っておくことをおすすめします。
※ 2022年の場合、11:00頃になると、漁は終わりました。
基本情報
名称 | はんぎりだし はんぎり出し |
---|---|
開催日 | 毎年8月16日 |
開催時間 | 10:00~14:00 |
開催場所 | 国分広瀬干拓潮遊地 |
住所 | 鹿児島県霧島市国分広瀬 |
主催者 | 広瀬地区自治公民館 |
駐車場 | 有り (無料) |
利用料金 | 無料 |
はんぎり出しとは
はんぎり出しは、お盆明けの毎年8月16日に精進落としの行事として行われています [1]。
霧島市の市報「広報きりしま」には、次のようにあります。
はんぎり出しは、江戸時代末期の新田干拓の際に造られた、潮だまりの管理をする水守 (現・国分広瀬魚(うお)取り組合) が、給料の代わりに潮だまりの漁業権を与えられ、日を決めて許可証を出し、エッナ (ボラの子) を取ったことが始まりといわれています。はんぎりとは馬の飼料おけのことで、「半切り」という底の浅いおけを使用したことから、はんぎり出しと呼ばれています。
霧島市役所 (2022年). 人の風景, 霧島市役所・秘書広報課, 広報きりしま July.2022 VOL.366, 霧島市役所, 14ページ.
獲れたエッナ (ボラの子) は、その場で調理され、酒の肴(さかな)になります [1]。
駐車場
干拓潮遊地の横の広場に、駐車できます。無料です。
また、干拓潮遊地の道路をはさんだ向かい側に駐車できるようになっています。無料です。
干拓潮遊地まで
干拓潮遊地は、国道10号線沿いの霧島市公設地方卸売市場の横の道路を海の方に進むと、堤防の手前にあります。
地図
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メモ
2019年2月3日放送 (テレビ東京系列) 「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦」で、この潮遊地が取り上げられました。年々、ボラが減っているということで、水を抜いて、原因が探られました。
コメント
昼過ぎまで漁が行われると書いてあるものがありますが、2022年は11:00頃には終わりました。漁は、肩まで水に浸かって作業している様子もあり、とても体力を使うように見え、長時間は難しいように感じました。
参考文献
- [1] 霧島市教育委員会設置 現地の案内板「はんぎり出し」