鹿児島神宮 浜下り

(JST) 更新 / (JST) 公開

例年、10月の第3土日、鎧兜(よろいかぶと)などを着た御神幸行列(ごしんこうぎょうれつ)が鹿児島神宮から浜之市港(はまのいちこう)まで練り歩く伝統行事「鹿児島神宮 浜下り (かごしまじんぐう はまくだり)」が行われます。

単に「浜下り (はまくだり)」と呼ばれたり、「隼人浜下り (はやとはまくだり)」「きりしま隼人浜下り」と書かれていることもあります。

浜之市では、ステージでの演芸大会や飲食等の出店(しゅってん)があります。

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2024年の開催日

2024年10月19日(土) 13:10鹿児島神宮 神幸行列 出発
2024年10月19日(土) 夕刻神賑わい (浜之市 神幸地) 演芸大会・即売会
2024年10月20日(日) 9:45神幸地 (浜之市) 出発

※ 2024年、ポスターにて確認。

過去の開催日

  • 2023年10月14日(土) 13:10=鹿児島神宮 御神幸行列 出発・夕刻=神賑わい (浜之市 神幸地) (演芸大会・即売会)、10月15日(日) 9:45=神幸地 (浜之市) 出発 (すでに終了)
  • 2022年10月15日(土) 13:10=お下り出発・15:00=ステージ開会 (浜之市) (20:15=花火)、10月16日(日) 9:45=お上り出発 (すでに終了)
  • 2020年~2021年 : 開催情報得られず
  • 2019年10月20日(日) 9:00~18:00 (すでに終了)
  • 2018年10月21日(日) 9:00~18:00 (すでに終了)
  • 2017年10月15日(日) 9:00~18:00 (すでに終了)

基本情報

名称かごしまじんぐうはまくだり
鹿児島神宮浜下り
開催日10月の第3土日
開催時間【土曜日】13:10=鹿児島神宮 御神幸行列 出発、夕刻=神賑わい (浜之市 神幸地) (演芸大会・即売会)、【日曜日】9:45=神幸地 (浜之市) 出発
開催場所鹿児島神宮、鹿児島神宮から隼人港、浜之市
住所鹿児島県霧島市隼人町内2496番地1 (鹿児島神宮)
主催者鹿児島神宮浜下り実行委員会
電話番号0995-42-0020 (鹿児島神宮社務所)
ウェブサイトhttps://kagoshima-jingu.jp/gyouji.php
駐車場有り (鹿児島神宮(無料)、八幡屋敷近く(無料))
利用料金入場無料
隼人浜下り 鹿児島神宮境内での神事 (出発前)
鹿児島神宮境内での神事 (出発前)
隼人浜下り 隼人塚神事
隼人塚神事
隼人浜下り 子ども鉄砲隊
子ども鉄砲隊 – 途中、「チェスト」という掛け声とともに、子ども鉄砲隊がおもちゃの鉄砲を撃ちます。
隼人浜下り 八幡屋敷ステージ
八幡屋敷ステージ
隼人浜下り 八幡屋敷会場
八幡屋敷会場
隼人浜下りのコース
隼人浜下りのコース
隼人浜下り 浜之市・八幡屋敷・駐車場
浜之市・八幡屋敷・駐車場
隼人浜下りをお知らせする路上案内板 (隼人塚前)
隼人浜下りをお知らせする路上案内板 (隼人塚前) より
隼人浜下りをお知らせする横断幕 (隼人塚前)
隼人浜下りをお知らせする横断幕 (隼人塚前)

浜下りの流れ

※ 2024年のスケジュールです。

※ 時刻は予定です。

お下り

神事 (鹿児島神宮にて)
召し立て (鹿児島神宮にて)
13:10お下り出発 (鹿児島神宮を出発)鹿児島神宮に集まった御神幸行列参加者は、神事の後、鹿児島神宮を出発します。
大鳥居を通り、交差点を右に曲がって、隼人駅の前の道路を通り、隼人塚を目指します。
14:15隼人塚到着
神事・隼人舞 (隼人塚にて)隼人塚では、神事が行われ、隼人舞が奉納されます。
隼人塚出発隼人塚を出て、浜の御旅所を目指します。
先導する自動車がスピーカーで御神幸行列通過をアナウンスすると、近所の方々が出てきて、お賽銭をしたり、切麻を拾ったり、写真を撮ったりします。
伽藍神社通過
熊野神社通過
16:00放生神事 (放生会)隼人港で放生神事 (放生会) が行われ、鯛などの魚が放たれます。
16:45神幸地祭神幸地に着くと、神事が行われます。

お上り

9:45お上り出発神幸地を鹿児島神宮に向けて出発します。

放生神事 (放生会)

浜下りには、隼人港 (浜之市港) で鯛などの魚を海に放つ、放生会(ほうじょうえ)という儀式があります。

浜下りのチラシには、「放生会は、豊漁・豊作を祈念して、浜の市えびす様前で鯛の放流をし、生命の再生を願い海の神・山の神に感謝するお祭りです (浜下りチラシより)」とあります。

行列参加

甲冑などを着て、御神幸行列に参加することができます。

  • 甲冑武者 (大人) : 6,000円
  • 稚児 : 1,500円

※ 問い合わせ : 鹿児島神宮浜下り実行委員会 (0995-42-0020)

※ 上記料金は、衣裳代レンタル料・保険料込み

※ 定員になり次第締め切り

※ 2024年の料金です。

神賑わい (演芸大会・即売会)

浜之市 (隼人港の辺り) には、ステージが作られ、演芸大会があるほか、飲食等の出店(でみせ)が並びます。

ステージプログラム

※ 2024年のプログラムです。

※ 時刻は予定です。

時刻種目演題代表者・出演者
16:00開会
16:05郷土芸能川尻琉球人踊り川尻琉球人踊り保存会
16:25出演者紹介
16:35
(予定)
行列入場
16:45
(予定)
神幸地祭
17:05挨拶浜下り実行委員会
17:10舞踊夜明けチーム倭姫
17:20遊戯なんじゃもんじゃ!ニンジャ祭り隼人認定こども園
17:30餅まき浜下り由来実行委員
18:00民舞鹿児島ハンヤ節郷土民踊研究会 さわやか会
詩吟淡窓伝 光霊流谷田昌子
健康体操ソーラン祭り節3B体操 美宝会
舞踊兄弟船よし鈴社会
舞踊のぼり竜藤若流 華宝会
舞踊お米さん智賀流
舞踊春雨情話藤岳流 千粋会
舞踊日の出前英流 翔峰会
19:00太鼓ひびきの会菊谷 悠嗣
19:30みんなでジャンケン 山幸彦 豊玉姫
20:00閉会
出典 : 鹿児島神宮浜下りチラシ (2024年)

歴史

隼人浜下りは、720年 (養老4年) 頃、隼人族の霊を慰めるために始まったといわれます [1]。

浜下りの古い石碑

浜下りのコースの途中には、民家の角に浜下りの古い石碑があります (上の写真)。石碑には「延享四」と彫られています。延享四年は、西暦1747年です。

石碑横の案内板には、次のようにあります。

「このあたりは鹿児島神宮 (大隅正八幡宮) の浜下りの神輿が休んだ所といわれ、昔は大きな松が立っていました。この石碑はその松の所にあったといわれるものです。浜下りのコースを今に残す貴重な石碑と考えられます。」

霧島市教育委員会設置 浜下りの石碑横案内板「浜下り神輿お休み所の碑」より
浜下り神輿(みこし)お休み所の碑
浜下り神輿(みこし)お休み所の碑 – 場所は、浜下りのコースの地図に記載

7つの言い伝え

隼人浜下りには、7つの言い伝えがあります。

  1. 猿田彦に頭をなでられると、賢くなる
  2. 甲冑武者に触れると、子どもたちが健康になる
  3. 切麻(きりぬさ)を拾って帰ると、交通安全のお守りになる
  4. 行列の馬の馬糞を踏むと、足が速くなる
  5. 神楽座の太鼓が鳴り響くと、豊作に恵まれる
  6. 鉄砲隊に触ると、子宝に恵まれる
  7. 召し立て役の黄金の杖に触ると、金運に恵まれる

駐車場

浜之市・八幡屋敷

浜之市・八幡屋敷近くに駐車場があります。無料です。

鹿児島神宮

鹿児島神宮には、広い駐車場があります。無料です。

※ 以下の地図の地点 : 浜之市の鹿児島神宮元神幸地

地図

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コメント

鹿児島神宮では、御神幸行列の出発前の神事が行われ、その後は、道路を進み、隼人塚、隼人港で神事が行われます。御神幸行列を見たい方は、御神幸行列が通る頃に待ち構えておく必要があります。

演芸大会や飲食等の出店は、鹿児島神宮ではなく、浜之市 (隼人港近く) であります。

メモ

2019年までは、10月の第3日曜日の1日だけ行われていましたが、2022年から、土日の2日間行われるようになりました。浜之市でのイベントも、2019年までは日曜日でしたが、2022年から、土曜日の昼から夜にかけて行われるようになりました。それに伴い、内容を変更しました (2024年)。

参考文献

[1] 霧島市役所 (2013年).鹿児島神宮隼人浜下り, 霧島市役所・秘書広報課, 広報きりしま September.2013 VOL.173, 霧島市役所, 表紙.

参考資料

  • 隼人浜下りのチラシ