大浪池 (おおなみのいけ) は、霧島山(きりしまやま)にある火口湖、および火山です。
大浪池登山口からの登山道は、石畳などできれいに整備されており、危険なところもほとんどないことから、子どもやお年寄りでも登ることができる山です。
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基本情報
名称 | おおなみのいけ 大浪池 |
---|---|
住所 | 鹿児島県霧島市 |
営業時間 | なし |
休日 | なし |
駐車場 | 有り (県道1号線沿い大浪池登山口駐車場 (無料)、えびの高原駐車場 (有料)) |
利用料金 | なし |
おすすめ
大浪池休憩所跡地
南西側の開けた所は、周りに遮(さえぎ)るものがなく、大浪池 (火口湖) とその向こうに韓国岳を眺めることができます。かつて、大浪池休憩所があったことから、「大浪池休憩所跡地」と呼ばれることもあります。
季節
春 | 3月中旬頃 : マンサクの花 |
夏 | 5月中旬頃 : ミヤマキリシマの花 6・7月 : オオヤマレンゲの花 |
秋 | 10・11月頃 : ススキ 10月下旬から11月上旬 : 紅葉 |
冬 | 樹氷、積雪、湖面の氷結 |
概要
- 水面の直径 650 m [1]
- 火口の直径 1 km [2]
- 水面の標高 1,239 m [1]
- 水の深さ 12 m [2]
- 今から5万年くらい前の噴火でできた火口に水が溜まった火口湖 [1]
- 山頂火口湖としては、日本最大の面積 [1]
- 山頂の火口を横断するように断層があり、火口の南西側と北東側では火口の縁が低くなっている [2]
- もともとは火口内の池を大浪池と呼んでいたが、現在は、この火口湖を持つ火山のことを大浪池、もしくは大浪池火山と呼んでいる [2]
- 霧島ジオパークのジオサイトNo.9
登山道
大浪池登山口~大浪池
県道1号線の霧島温泉郷とえびの高原の間に、大浪池登山口、駐車場、トイレがあります。大浪池登山を目的とする場合は、大浪池登山口からの登山道が最短であり、よく使われます。登ったところがすぐ見晴らしがいいスポットになります。おすすめの登山道です。道のりは、およそ1.2 kmです。
周回コース
大浪池の火口周りを1周できる道があります。1周およそ3.2 kmです。1周2時間ほどかかります。韓国岳側に、韓国岳に行く道とえびの高原の方に向かう道があります。
周回コースは、整備はされていますが、広くはなく、土やゴロゴロとした石の道です。道の左右には、草花や木が生えており、季節の植物を見ることができます。
所々に、火口の方に飛び出た岩場や開けた所があり、大浪池を眺めることができます。
えびの高原駐車場~大浪池
えびの高原から県道1号線を南に少し戻ったところから大浪池に行くルートもあり、えびの高原からは、このルートが使われます。大浪池の側に着きます。
韓国岳~大浪池
韓国岳から大浪池の方 (側) に下ると、大浪池の側に着きます。「えびの高原→韓国岳→大浪池→えびの高原 (元の場所に帰る)」というルートで登山もできます。
大浪池の伝説
「大浪池 (おおなみのいけ)」という名前は、伝説から付けられたとされ、大浪池の現地の案内板には、次のようにあります。
むかしむかし、霧島山の麓に子宝に恵まれない庄屋がありました。山の神様に願をかけ、やがてかわいい女の子をさずかりました。
幸せな歳月が流れて、女の子は美しい娘に育ちましたが、縁談があっても首を横に振り、たださびしく泣くばかりです。
ある夜、娘のお浪は、山の湖に登りたいと父親に頼みます。2人が月明かりの湖畔にたたずむと、突然お浪は父の手を振り切って湖に身を投げ、沈んでゆきました。お浪はこの池に住む龍王の化身だったのです。
それから、この池を「お浪の池」と呼ぶようになりました。
環境省・鹿児島県庁設置 現地の案内板「大浪池の名称は民話から生まれました」より
駐車場
大浪池登山口駐車場
大浪池登山口に駐車場があります。大浪池に登る場合、一般に、この駐車場が利用されます。広くはありませんので、土日、祝日などは、いっぱいになることがあります。
えびの高原駐車場
えびの高原に広い駐車場があります。有料です。
地図
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近くの観光スポット
メモ
大浪池の登山道は、整備されており、特殊な装備は必要ありませんが、熱中症対策、防寒対策、雨対策をし、事前にルートを確認しておいた方がいいと思われます。
参考文献
- [1] 現地の案内板「大浪池」
- [2] 霧島市役所・鹿児島県庁設置 現地の案内板「大浪池」