上野原縄文の森 (上野原遺跡)

(JST) 更新 / (JST) 公開

上野原縄文の森 (うえのはらじょうもんのもり) は、縄文時代 (約9,500年前) から中世にかけての遺跡「上野原遺跡」の発掘調査後に整備された展示施設、研究施設を含む鹿児島県の施設、歴史公園です。

現在、遺跡はほとんど埋め戻されていますが、展示館や観察館、縄文時代の復元集落があり、発掘された文化財や遺跡、縄文時代の暮らしを見ることができます。

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基本情報

名称うえのはらじょうもんのもり
上野原縄文の森
住所鹿児島県霧島市国分上野原縄文の森
電話番号0995-48-5701 ((公財)鹿児島県文化振興財団 上野原縄文の森) / 0995-48-5811 (鹿児島県立埋蔵文化財センター) / 0995-70-0574 ((公財)鹿児島県文化振興財団 埋蔵文化財調査センター)
ウェブサイトhttps://www.jomon-no-mori.jp/
Instagramhttps://www.instagram.com/uenohara_jomon_no_mori/
営業時間9:00~17:00
休日展示館=毎週月曜日 (※ 月曜日が祝日の場合は、翌日が休園日) / 文化財センター=毎週土・日曜日、祝日 (詳しくは下記)
駐車場有り (無料)
利用料金入園無料、展示スペース有料 (その他、体験などは料金がかかる場合がある)

定休日

上野原縄文の森

  • 毎週月曜日 (※ 月曜日が祝日の場合は、翌日が休園日)
  • 12月30日~1月1日 (年末年始)
  • 2月中旬 (建国記念日のある週の翌週の日曜日から木曜日の5日間 (園内の施設メンテナンスのため))

※ 1月2日~3日、4月29日~5月5日、8月13日~15日は、月曜日でも開園

※ 展示物の入れ替えなどで、不定期に休みとなる場合があります。事前に、公式サイトでご確認いただくことをおすすめします。

鹿児島県立埋蔵文化財センター

  • 毎週土・日曜日、祝日
  • 年末年始

※ 埋蔵文化財センターは、県の施設のため、役所が休みになる日は休みです。

上野原縄文の森 復元集落
復元集落
上野原縄文の森 展示館
展示館
上野原縄文の森 地層観察館
地層観察館
上野原縄文の森 展望の丘
展望の丘から見た霧島連山
上野原縄文の森 アスレチック
アスレチック

見所

復元集落

遺跡を埋め戻した場所に、竪穴式住居などが建てられ、集落の様子が復元されています。竪穴式住居は、中に入って見ることができます。展示館の奥の広場にあります。

歴史公園100選にも選ばれており、園内は縄文時代の植生が再現されています [1]。

展示館

上野原遺跡の出土品、鹿児島県内で見つかった文化財、縄文時代の暮らしなどの展示があります。また、シアタールームでは、1日数回、縄文時代に関する上映があります。展示品も結構多く、学べて、楽しめます。

展示館の上には、展望スペースがあり、復元集落や霧島連山を眺めることができます。

※ 展示館は、展示館の常設展示、シアター、および企画展の観覧のみ有料です。その他のスペースは、無料です。

開館時間

9:00〜17:00 (※ 入館は16:30まで)

料金

※ 2022年7月時点の料金です。

個人団体 (20名以上)
大人320円250円
高校生・大学生210円160円
小・中学生150円120円

※ 県内にお住まいの70歳以上の方は、入館料無料 (年齢等が確認できる書類を持参)。

(※ 鹿児島県の運営する施設では、70歳以上無料となる所がいくつかあります。難しい手続きはありませんので、ご利用をおすすめします。ただし、免許証、マイナンバーカードなど、年齢等を確認できるものが必要です。)

※ 県内にお住まいの小・中学生、高校生は、土日・祝日に限り、入館料無料 (年齢等が確認できる書類を持参)。

地層観察館

実際の地層を観察できる建物があります。展示館の近くにあります。

桜島や鹿児島県内火山の大規模噴火の火山灰は、九州や日本全体に、広く、同じタイミングで積もっているため、年代を知るのに重要な地層になっています。そうした地層を観察することができます。

遺跡保存館

発掘した遺跡を覆うように建物が建てられており、住居跡の穴など、発掘した実際の遺跡を見ることができます。展示館から少し離れた所にあります。

展望の丘

埋蔵文化財センター側の奥の方の広場に小高い丘があり、霧島連山や桜島を眺めることができます。

鹿児島県立埋蔵文化財センター

研究を行う施設ですが、一般の方も見学できます。建物の1階にエントランスホールがあるので、受付の方に声を掛けて、館内を見学できます。

施設

縄文の森には、道路をはさんで、展示館などがある北側の「見学エリア」と埋蔵文化財センターがある南側の「体験エリア」があります。

展示館と埋蔵文化財センターの間には歩道橋がかかっています。

見学エリア

展示館常設展示、シアター、および企画展がある展示スペースや休憩スペース、縄文の森を見渡すことができる展望スペースがあります。
※ 展示スペースのみ有料で、休憩スペースや展望スペースは無料です (展示スペースの料金は上記)。
地層観察館実際の地層を観察できる建物があります。展示館のすぐ近くにあります。
遺跡保存館実際の遺跡を覆うように建てられた建物があり、実際に発掘した遺跡を見ることができます。展示館から少し離れた奥の方にあります。
復元集落竪穴式住居が建てられ、縄文時代の集落が復元されています。展示館の奥にあります。

体験エリア

鹿児島県立埋蔵文化財センター研究を行う施設ですが、一般の方も見学できます。建物の1階に受付があります。
体験学習館火起こし体験、弓矢作りなどの縄文体験ができます (詳しくは下記)。
祭りの広場広い芝生の広場があります。
古代家屋群復元されたさまざまな時代の竪穴式住居があります。
アスレチックちょっとしたアスレチックがあります。
展望の丘小高い丘があり、上野原縄文の森の広場や桜島、霧島の山々を眺めることができます。
上野原縄文の森 案内地図
案内地図 – 現地の案内板「上野原縄文の森」より
上野原縄文の森 案内地図
案内地図 – 現地の案内板「上野原縄文の森」より

体験学習

体験学習館では、火起こし体験、弓矢作りなど、さまざまな縄文体験ができます。詳しくは、公式サイトをご覧ください。

https://www.jomon-no-mori.jp/tour-menu/

開館時間

  • 9:00~12:00 (受付は11:30まで)
  • 13:30~16:30 (受付は16:00まで)

※ 12:00~13:30は閉館

主な体験メニュー

※ 料金は2022年9月時点のものです。

  • 火起こし体験 50円
  • 弓矢作り 400円
  • 矢作り 1本100円
  • アクセサリー作り 250円
  • 森の実ペンダント 300円

利用について

個人 (家族、友人等)受付は当日のみ (事前予約はなし)
⇒ 直接、体験学習館へ
団体 (学校、団体、児童クラブ、グループ等)事前に電話での予約と団体利用申込書の提出が必要
⇒ 問い合わせ : 上野原縄文の森 0995-48-5701

イベント

上野原縄文の森では、企画展、考古学講座、季節の工作など、定期的にさまざまなイベントが行われています。詳しくは、公式サイトをご覧ください。

https://www.jomon-no-mori.jp/jomon-no-mori/event-list/

上野原遺跡について

1986年 (昭和61年)、工業団地「上野原テクノパーク」開発の際、縄文時代 (約9,500年前) から中世にかけての遺跡「上野原遺跡」が発見されました。発掘調査により、約9,500年前 (縄文時代早期前葉) の竪穴式住居跡などが発見され、「国内最古、最大級の定住化した集落跡」であることが分かりました [3]。

約9,500年前
(縄文時代早期前葉)
定住化初期の大集落 (ムラ) [2]。国指定史跡。
約7,500年前
(縄文時代早期後葉)
国重要文化財。
約6,000年前
(縄文時代前期)
住居跡は発見されていないが、おとし穴と集石遺構が見つかり、一時的な狩り場や調理の場となった [2]。
約3,500年前
(縄文時代後期)
台地南側の斜面に近い場所からは、深さ2 mから3 mのおとし穴が長さ約400 m、東西方向に2列ならんでみつかり、集団で動物を追い込む狩り場となった [2]。
約2,500年前
(縄文時代晩期)
台地の北側がおもな生活の場で、竪穴住居跡や掘立柱建物跡などが発見された [2]。
約2,000年前
(弥生時代中期~後期)
台地北側には、東西約500 mの範囲にムラが営まれ、竪穴住居跡5軒や掘立柱建物跡2棟、長さ100 mの柵列も発見された [2]。
約1,600年前
(古墳時代~現代)
古墳時代は竪穴住居跡1軒、中世は掘立柱建物跡8軒が発見された [2]。また、第2次世界大戦の探照灯跡が発見された [2]。戦後はイモなどの耕作地になった [2]。

駐車場

広い駐車場があります。無料です。

上野原縄文の森 駐車場
駐車場

※ 以下の地図の地点 : 展示館

地図

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近くの観光スポット

メモ

利用上の注意

以下のことは、禁止されています。

  • ペット同伴での入園
  • 乗り物等による園内走行 (自転車、一輪車、三輪車、ストライダー、手押し付三輪キックボード、ローラースケート、インラインスケートなど)
  • 駐車場以外の園内への自動車の乗り入れ
  • 園内での火気類の使用 (花火、バーベキュー等)
  • 園内に植生している樹木、植物の無断採集

※ 参考文献[1]より

参考文献

  • [1] 上野原縄文の森. “休園日・開園時間・利用料金など”. https://www.jomon-no-mori.jp/jomon-no-mori/fee/, (2022年9月3日アクセス)
  • [2] 上野原縄文の森. “上野原遺跡の紹介”. https://www.jomon-no-mori.jp/jomon-no-mori/introduction/, (2022年9月3日アクセス)
  • [3] 鹿児島県教育委員会. “上野原遺跡”. 2021年7月28日. http://www.pref.kagoshima.jp/ba08/pr/gaiyou/rekishi/genshi/uenohara.html, (2022年9月3日アクセス)