鹿児島神宮 (かごしまじんぐう) は、天照大神(あまてらすおおみかみ)の曾孫である彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)を祀る霧島市隼人町内にある神社です。
例年2月末に行われる、およそ20万人が訪れるお祭り「初午祭 (はつうまさい)」が有名です。
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基本情報
名称 | かごしまじんぐう 鹿児島神宮 |
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住所 | 鹿児島県霧島市隼人町内2496番地1 |
電話番号 | 0995-42-0020 (鹿児島神宮社務所) / FAX 0995-43-7797 |
ウェブサイト | http://kagoshima-jingu.jp/ |
休日 | 無休 (参拝は可能ですが、社務所は開いていない場合があります) |
駐車場 | 有り (無料、およそ350台) |
利用料金 | なし |
見所
社殿
1755年 (宝暦5年)、第7代薩摩藩主 島津重年(しまづしげとし)公の寄進によって工事が始まり、第8代藩主 島津重豪(しげひで)公の代に竣工した社殿があります [3]。
特色のある彫刻や彩色も見所です。勅使殿の上には「正八幡宮」の文字があります。
国の重要文化財に指定されています (2022年指定)。
拝殿の天井絵
拝殿の天井には、草花が描かれています。お賽銭を入れる所から上を見れば、見ることができます。
御神木
参道の階段の途中に、大きなクスノキがあります。建久年間に植樹され、樹齢およそ800年です (現地の案内板より)。(※ 建久は、1190年から1199年)
その他
奉納木馬 | 1943年 (昭和18年) に奉納された木製の初午祭の馬。大鳥居からまっすぐ進んで、石でできた鳥居をくぐって進んだ所にあります。 |
竜宮の亀石 | 社殿近くの石垣の下にある石。 |
馬舎 | 鹿児島神宮の側を流れる川沿いに馬舎があり、馬が飼われています。 |
郷土玩具
ポンパチ | ポンパチや初鼓(はつつづみ、はつづん)と呼ばれるでんでん太鼓のような玩具。初午祭にちなんだ図柄が描かれています。 |
鯛車 | 鯛車(たいぐるま)と呼ばれる鯛の形をした玩具。 |
香箱 | 香箱と呼ばれる化粧箱。(※ 化粧箱とは、装飾を施した箱のこと) |
御守り、おみくじなど
通常、御守りや破魔矢、ポンパチなどは、拝殿横の広場の建物で販売しています。
おみくじも、拝殿横の広場にあります。
※ 正月など、参拝客が多いときは、他の建物でも販売されます。
売店
御神木のクスノキの近くに売店があります。
主なお祭り
初午祭 | 旧暦1月18日を過ぎた次の日曜日 (例年2月末頃) |
御田植祭 | 旧暦5月5日を過ぎた次の日曜日 |
六月灯夏祭り | 7月28日 |
隼人浜下り神幸祭 | 10月の第3日曜日 |
概要
- 創祀は皇孫神武天皇の御代なりと伝えられる [1]。
- 御祭神 彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと) (別名 山幸彦(やまさちひこ)) はこの地に高千穂宮 (皇居) を営み給い、500有余歳の長寿に亘り間農耕畜産漁猟の道を開拓し国家の基礎をつくられた [2]。
- 延喜式 (927年) には、大社として「鹿兒嶋神社」と記載されている。
- 大隅國一之宮(いちのみや) (※ 一之宮は、地域の中で最も社格が高い神社)
- 正八幡宮、国分正八幡、大隅正八幡等とも称し、全国正八幡の本宮でもある [2]。
主な末社
石體神社
安産祈願で有名な神社「石體神社 (せきたいじんじゃ)」があります。
稲荷神社
第二駐車場から社殿の方に行く途中から本殿の裏側にたくさんの鳥居が並んでおり、その先に稲荷神社があります。
卑弥呼神社
石體神社の近くに、卑弥呼神社があり、卑弥呼像もあります。
御祭神
主祭神
- 天津日高彦穂穂出見尊 (あまつひだかひこほほでみのみこと) = 山幸彦 (やまさちひこ)
- 豊玉比売命 (とよたまひめのみこと)
※ 天津日高彦穂穂出見尊は、「彦火火出見尊 (ひこほほでみのみこと)」と呼ばれます。
彦火火出見尊は、天照大神(あまてらすおおみかみ)の曾孫、神武天皇の祖父にあたります。
相殿神
- 帯中比子尊 (たらしなかひこのみこと) = 仲哀天皇 (ちゅうあいてんのう)
- 息長帯比売命 (おきながたらしひめのみこと) = 神功皇后 (じんぐうこうごう)
- 品陀和気尊 (ほむだわけのみこと) = 応神天皇 (おうじんてんのう)
- 中比売命 (なかひめのみこと) = 応神皇后 (おうじんこうごう)
駐車場
本殿近く
本殿の近くにとても広い駐車場 (およそ350台) があります。無料です。
車椅子などを利用の場合
本殿の側にスロープがあり、第2駐車場からお賽銭を入れる拝殿まで車椅子で行くことができます。手水舎や勅使殿の前の広場にも行くことができます。
石の鳥居近く
大鳥居がある道路をまっすぐ進むと、石でできた鳥居があります。車で石の鳥居をくぐると、左の辺りに車を停めることができます。無料です。
参道 (階段あり) を上がる場合は、この駐車場スペースに停めるとよいでしょう。
※ お祭り、イベントの際は、出店などが立つので、駐車はできません。
神宮周辺
鹿児島神宮周辺にも、鹿児島神宮の駐車場があります。参拝客が利用できる駐車場もいくつかあります。無料です。
初午祭の臨時駐車場
初午祭の日は、神宮周辺に、臨時駐車場が設けられます。無料です。
神宮からかなり離れた所にも臨時駐車場が設けられています。体力がある方は、神宮近くの駐車場に入るのを待つよりも、歩いた方が早いかもしれません。
※ 以下の地図の地点は、勅使殿の前辺り
地図
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交通規制
年末年始
年末年始は、参拝客が多いため、一方通行などの交通規制が行われます。
例年、大鳥居のある通りが鹿児島神宮に向かう方に一方通行になり、駐車場から出た後の道も順路が示されています。
初午祭
初午祭は、大鳥居のある通りなど、鹿児島神宮周辺の道路で行われるため、広く交通規制が行われます。
例年、鹿児島神宮周辺に、臨時駐車場 (無料) が作られます。
コメント
観光スポットとしては霧島神宮の方が有名ですが、鹿児島神宮は、大隅一之宮として、初詣やお祓い、節句のお参りなども多く、古くから地域の人々に親しまれている歴史ある神社です。
参考文献
- [1] 現地の案内板「鹿児島神宮由緒概要」
- [2] 鹿児島神宮. “由緒について”. https://kagoshima-jingu.jp/yuisyo.php, (2023年8月19日アクセス)
- [3] 霧島市教育委員会設置 現地の案内板「鹿児島神宮 本殿及び拝殿 勅使殿 摂社四所神社本殿」